受検を乗り越えて、いよいよ大学生。たのしいキャンパスライフを満喫できると期待したものの、いざ入学してみると、なんだか思っていたより楽しめない……。そんな悩みを抱える大学生は少なくありません。そこで今回は、大学生活を楽しむためのコツをお伝えしていきます。皆さんのキャンパスライフを充実させるために、この記事を役立ててもらえば幸いです。
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①友人がいない
輝かしいキャンパスライフを送るには、やはりなんといっても「友人」や「仲間」の存在が不可欠です。講義を受ける、学食に行く、講義が終わったあとに遊びに出かける、飲むために街へ繰り出す、徹夜がかりでテスト勉強を一緒にする……「これぞキャンパスライフ」という理想の日々を送るには、友人や仲間が必要です。友人や仲間の存在は、日常に「変化」を与えるきっかけになってくれるのです。
しかしひとりぼっちだと、大学に行ってもずっと誰とも喋らずに黙々と講義を受けることになってしまいます。もちろん、講義は真面目に聴くべきだとは思うのですが、講義が終わったあとも、ひとりの状態が続くと、やはり楽しみに欠けてしまいます。誰とも遊ぶ予定が立てられないので、結局一日の講義が終わったあとは、そのまままっすぐ自宅に帰るしかありません。つまり、大学と家を往復するだけの単調な毎日になりがちなのです。これでは、なんだか高校時代とあまり変わらないような気になってしまいますよね。「大学生になったけど、想像していたよりは単調で退屈だな」と思う人の大半は、友人や仲間がいないがために、変わり映えのしない毎日を送っているケースが多く見受けられるのです。
②学ぶ意欲がない
小学校、中学校、高校は、基本的に「教科書」どおりの授業スタイルなので、生徒側がたとえ授業に対して「受け身」でも、淡々と勉強が進んでいきました。学ぶことに積極的でなくとも、テスト対策の勉強をしていれば、「受験に合格するためだから仕方ない」というふうに割り切ることができました。小学校、中学校、高校は、そういう世界だったのです。
ところが、大学の勉強はどうでしょうか? 大学の講義は、たいていの場合、高校までは当たり前だった「板書」のスタイルとはかなり異なっていきます。教授によっては、板書はメモ書き程度で、喋るのがメインの講義になることがあります。「板書」に慣れてしまっている人は、かなり戸惑うことでしょう。「講義ってムズカシイ!」と感じるかもしれません。
実は大学の講義は、「板書さえしていればテストの点数がとれる」という世界ではないのです。「講義内容に積極的に意欲と関心を持っている人ならテストは簡単。興味がなくてボンヤリ聞き流しているとテストは超難しい!」というのが当たり前なのです。
大学も当然ながら、「単位」を取得して無事に卒業するのが究極的なゴールではあります。しかし、「単位」のために割り切って勉強するだけでは、モチベーションの維持にはあまり貢献できない部分があります。なぜなら、「単位を取得して卒業する」という目標の先に、自分の将来を描くことが難しいからです。
大切なのは、「大学を卒業したら、自分はどうありたいのか?」と自問自答する機会を増やすことです。「卒業したら、就職する」というのはもちろん誰しもが考えるところでしょう。では、「自分はどんな会社に就職したいのか?」という問いに変えてみると、どうでしょうか? じつはこの問いは、かなり深いです。どんな仕事に就きたいのかを考えるには、自分と向き合う時間がある程度必要だからです。そして大学生活は、まさに自分と向き合う時間としてもっとも貴重な機会だと言えます。
だからこそ、大学に入学したからには、自ら「学ぶ」意欲をもつことが大切なのです。本を読んだりいろんな体験をしていくなかで見聞を広げると、そこでようやく、自分自身と向き合うことができます。学ぶ意欲がないまま、いつまでたっても「受け身」の姿勢でいると、大学はあまり面白く感じることができません。大学は、自ら求めるものに「知識」と「教養」を授ける教育機関です。ゼミの教授の言いなりになってレジュメを作るだけでは、足りないのです。学びに意欲がある人は、大学ほど恵まれた環境もないと考えるでしょうが、学業に消極的な人からすれば、教授の言っていることや講義内容がすべて退屈に思えてしまい、下手すれば「高校よりもつまらない」とか「自分には大学が合っていないのではないか」と考えるようになっていくのです。
③お金がなくて活動の幅が狭い
何事にも多かれ少なかれ「お金」が必要です。「お金」があれば、買い物の選択肢も増えるし、様々なところに行けるし、遊び方の幅も広がります。バイト漬けの毎日を送る必要はありませんが、バイトをしなければ、いつまでたってもお金の自由度は高校時代とそう変わらないですよね。お金に余裕がない人は、アクティブになりにくく、消極的になりがちです。
①一緒にキャンパスライフを過ごす友人がいる
大学生は、高校時代とは違って、かなり自由度の高い毎日を送ることができます。講義のスケジュールを自分で調整して、「街で友人とランチをしてから午後の講義に行って、それから買い物に行って、夜は飲む」なんて予定を組むことも可能です。なにをするにしても、友人や仲間さえいれば、変化のある毎日を過ごすことができるのです。
②恋愛を楽しんでいる
彼氏や彼女がいなくても、キャンパスライフは楽しめますが、恋人をつくると、よりいっそう毎日が充実することでしょう。サークルやバイトで忙しい人ほど、異性と知り合う機会が多くなるので、恋人をつくりやすくなります。大学生活に積極的な人は、結果的に、恋愛を楽しむことができるというわけです。
③将来の自分のために学ぶ意欲が高い
「せっかく自由な時間があるのだから、無駄にしたくない」という意識を持っている人は、大学生活がとても濃密になります。そういう人は、講義をしっかり学ぶだけでなく、資格勉強を始めてみたり、ボランティア活動にも挑戦しています。自分自身の成長する機会をみずから得るようにしていくと、高校時代にはなかった充実感とともに「大学生活が楽しい」と
思えるようになるのです。
④お金に余裕がある
バイトの稼ぎは、自分が自由に使えるお金です。買い物、飲み会、遊び、旅行、デート。お金に余裕があれば、必然的に活動の幅が広がっていきます。とくに「旅行」は、お金がなければ楽しめません。「お金」とは「手段」なのです。大学生活を楽しめている人は、楽しむための「手段」である「お金」をきちんと確保できているのです。
大学生活を楽しむためにもっとも重要なのは、「受け身の考え方」を捨てるということです。さきほども言いましたが、高校までの学生生活は、ある程度「受け身」でもなんとか過ごすことができました。こちらが黙っていても、学校の先生側があれこれと「指示」をしてくれるし、「課題」も与えてくれてなにかと世話をしてくれました。それが、高校時代までの世界です。
ところが、大学からはそうもいきません。自分が大学生活でどう過ごしていくかは、自分自身で決めていかなければならないのです。あらゆる学びや活動の機会は、「受け身」では得られません。もしも「大学生活が退屈だ」と感じるなら、ぜひとも、キャンパスライフを「自分のために有意義に過ごす」という発想で捉えなおしてみてください。そうすれば、これまでとは違った世界が見えてくるはずです。
なんでもかんでも闇雲になれとは言いませんが、これまで自分が遠ざけていたような物事にあえて踏み込んでいく勇気は大切です。わかりやすい例でいえば、「バイト」がそうでしょう。大学生活がいまひとつ楽しめていない人のなかには、かなりの割合でバイトをしたことがない学生がいると言われています。そういう人は、心機一転してバイトに挑戦してみることをおすすめします。バイト先で新しい人間関係をつくることもできるし、お金に余裕ができるため、行動の幅も広がっていくはずです。
また、「サークル活動」に興味を持ってみるのもかなり有意義だと思います。大学にはユニークなサークルがたくさんありますので、高校の部活とは一味も二味も違った楽しさがあります。サークルで得た友人は、社会人になっても長い付き合いになるので、その点でもサークル活動は大学生活に刺激と変化をもたらす方法として非常におすすめできます。
自分に与えられた「自由な時間」がとても「貴重」であると考えることで、大学生活は変わっていきます。多くの卒業生が、社会人になってから「大学時代、もっとたくさん勉強して見聞を広げておけばよかった」とか「家でダラダラしてないで、もっと外に出るようにすればよかった」と考えます。なぜなら、社会人になり、自分が自由に使える時間の有難さを実感できるようになるからです。社会人からすれば、大学生活ほど贅沢な自由時間もありません。だからこそ、現役大学生のみなさんは、社会人になってから後悔しないよう、有意義に自分の時間を使うようにしてほしいと思います。
アルバイトは、単純にお金を得るだけでなく、「働く経験」も同時に得られます。アルバイト時代のうちから、お金をもらって働くということの楽しさや大変さを味わっておくと、社会人になってからの適応力が養われます。アルバイトでは、楽しいことだけでなく、職場で起こるさまざまな人間模様が展開されます。それは、大学では学べない貴重な経験です。
自由に使える時間のある大学生は、「趣味」に目覚めることが多いと言われています。高校時代までは部活で忙しくて、自分の好きなことに熱中する暇もなかったかもしれません。しかし大学生になれば、自由な時間が増えるので、いろんな場所に行き、たくさんの経験を重ねていくなかで、「これ面白いな」と思えるなにかが見つかるはずです。ビリヤード、ダーツ、フットサル、サーフィン、キャンプ、カメラ、映画作り、釣り、麻雀など、「趣味」はじつに多様です。たったひとつだけでも熱中できるなにかが見つかれば、きっとみなさんの大学生活はこれまで以上に輝くはずです。
仲間づくりをするうえで役立つのが、「サークル活動」です。高校時代までの「部活」よりも拘束時間が少なく、それでいて“ゆるい”雰囲気があるので、帰宅部しか経験のない人でも気軽に入ることができます。「友人がほしいけど、友人をつくる機会がない」とお悩みの方は、ぜひとも一歩踏み出してサークルの入部を検討してみることをおすすめします。サークルは基本的に途中入部でもウェルカムの雰囲気があるので、気後れすることなく、二年生からでも部室のドアを叩いてみましょう。
恋愛の自由度が高くなるのも大学生活の魅力です。男女問わず、多くの大学生が、恋愛を楽しみたいと思っているため、積極的であればあるほど「出会い」の機会に恵まれ、彼氏彼女をゲットする確率が高くなります。恋人がいれば、毎日に刺激がもたらされるのは言うまでもありません。ぜひ、サークルやバイトなどで人と関わる機会を増やして、恋愛をしてみてください。
大学を機にひとり暮らしをしているならば、夏休みや春休みなどの長期休暇を利用して、ぜひ年に何度かは実家に帰省することをおすすめします。たまには地元の空気に触れて気持ちをリフレッシュしましょう。また、地元の友人と交流するのもいいですね。高校卒業後のお互いの近況報告をすると、思わぬ発見があったりすることもあります。
東京の大学生や、比較的東京にアクセスしやすいところの大学に通っている学生は、積極的に東京に遊びに行くことをおすすめします。なんといっても、東京は日本の文化の最先端であり発信地です。新しいものを見て聴いて感じるには、東京は最良の場所です。遊びを満喫しつつ見聞を豊かにしていくという意味で、東京のおでかけスポットにアンテナを張っておくのがよいでしょう。デートスポットの“下見”にも役立ちます。
「大学が楽しくない」と思ってしまう学生の大半は、友人のいない一人暮らしの学生が多いと言われています。大学に行ってもひとり、家に帰ってもひとり。友人は地元に帰らないといない……これでは大学生活を楽しむのは難しいですよね。だからこそ、キャンパスライフを充実させるための第一歩として、友人つくりは大切です。一人暮らしだと、友人を家に招いて飲み明かすこともできます。まさに「青春」ですね。
一人暮らしを続けていくうちに「ホームシック」になる人もいます。しかし恋人をつくれば、寂しかったはずの一人暮らし部屋は、むしろ逆にメリットになります。親の目を気にせず、ふたりだけの時間を過ごすことができるからです。
一人暮らしのためにやってきた町は、大学の青春を過ごす場所でもあります。そこはきっと、みなさんにとって、かけがえのない思い出の地になるはずです。まずは、一人暮らしをする町を探索してみましょう。ご当地にしかない弁当屋さんやパン屋さん、喫茶店などを探してみることをおすすめします。
一人暮らしの際には、両親と頻繁に連絡をとるようにしましょう。両親は、なにか困ったことがあれば真っ先に頼れるありがたい存在です。それに、電話で両親と話すだけでも寂しさは紛れます。こまめに連絡をとるようにしましょう。
さて、みなさんいかでしたでしょうか。大学生活を楽しむための第一歩は、何事にも「積極的」になることが肝要です。受け身の姿勢でいると、キャンパスライフを楽しむ貴重な機会を逃してしまうことになります。それではもったいないです。今日から少しずつこれまでの在り方を変えていってみてください。かならず変化があるはずですよ。